通信料金の節約のために大手キャリアから格安SIMに乗り換えを検討している方のために、乗り換え方法を詳しく解説します。また、乗り換えにかかる費用や注意点なども分かりやすく説明。
目次
大手キャリアから格安SIMに乗り換える手順
大手キャリアのドコモ・au・ソフトバンクから格安SIMに乗り換える流れは、以下のようになります。
2.キャリアでMNP予約番号を取得する
3.格安SIMに申し込む
では、それぞれの段階を詳しく解説していきます。
1.キャリアスマホをSIMロック解除しましょう!
現在使用しているキャリアスマホのSIMロックを解除し、格安SIMを挿して使えるようにします。
なお、格安SIMの回線プランを現在契約しているキャリアと同じものにすると、SIMロック解除が不要になります。たとえば、格安SIM「OCNモバイルONE」はドコモ回線なので、ドコモからの乗り換えであればSIMロック解除しないでも差し替えるだけで使えるわけです。
ちなみに、スマホをSIMロック解除した後でも、引き続きキャリアスマホとして使い続けることができます。
では、SIMロックを解除する場合の手続き方法をキャリア別に見てみましょう。
SIMロック解除 – ソフトバンク
My SoftBank | ログイン画面 |
Softbankショップ | お近くのSoftbankショップにて対応 |
- 端末のIMEI番号を確認する
スマホの発信画面で「*#06#」と入力して発信すると、IMEI番号が表示されます。このIMEI番号をコピーまたはメモしておきます。 - My SoftBankにログインする
スマホでMy SoftBankにログインし、右上のメニューをタップします。「契約・オプション管理」→「オプション」→「SIMロック解除手続き」と進みます。 - IMEI番号を入力する
先ほどのIMEI番号を入力し「次へ」をタップします。「解除キーを発行する」を選択すると解除キーが表示されます。この解除キーを紙などに控えておきます。 - (格安SIM購入後)格安SIMを挿入し解除キーを入力する
スマホの電源をOFFにした後、格安SIMの SIMカードに差し替えて電源をONにします。
この際、画面上に最初「無効なSIMカードです」と表示されますが、自動的に解除キーを入力する画面に切り替わります。そこで先ほどの解除キーを入力して「ロック解除」を選択すると、SIMロックが解除され格安SIMが使えるようになります。
SIMロック解除 – NTTドコモ
My docomo | ドコモオンライン手続き |
ドコモインフォメーションセンター | ドコモの携帯電話から:局番なしの151 一般電話から:0120-800-000 |
ドコモショップ | お近くのドコモショップにて対応 |
- 端末のIMEI番号を確認する
スマホの発信画面で「*#06#」と入力して発信すると、15桁のIMEI番号が表示されます。このIMEI番号をコピーまたはメモしておきます。 - My docomoにログインする
スマホでMy docomoにログインし、左上のメニューをタップします。「サービス一覧」→「SIMロック解除」と進みます。 - IMEI番号を入力する
IMEI番号を入力する欄に、先ほど調べたIMEI番号を入力します。「SIMロック解除を申し込む」にチェックマークを付けて「手続きを完了する」を選択します。
SIMロック解除 – au
My au | My au |
電話窓口 | 0077-75470 |
auショップ | お近くのauショップにて対応 |
- 端末のIMEI番号を確認する
iPhone端末の場合:
設定画面を開き、一般→情報→IMEIと進みます。 - Android端末の場合
設定画面を開き、端末情報→機器の状態→IMEI番号→IMEIと進みます。 - My auにログインする
スマホでMy auにログインし、「契約内容手続き」→「SIMロック解除のお手続きはこちら」をタップします。「SIMロック解除が可能かどうかを確認する」を選択し、IMEI番号を入力します。判定結果が○と表示されれば「こちら」をタップします。 - 暗証番号を入力・内容確認
暗証番号入力の画面になるので、4桁の暗証番号を入力して「次へ」をタップします。
次の画面で表示される「解除の理由」に適当な答えを選択し、「この内容で申し込む」をタップして手続き完了です。
2.キャリアでMNP予約番号を取得しましょう!
次に、キャリアから格安SIMに電話番号を引き継ぐために必要な「MNP予約番号」を取得します。
番号そのままで事業者を乗り換えるMNPは、キャリアをただ解約するだけの手続きとは違います。MNP予約番号を取得するとキャリアでの手続きは終わり、乗り換え先の契約が成立した時点で自動的にキャリアが解約となります。
では、キャリアごとのMNP予約番号取得の流れを見ていきましょう。
MNP予約番号取得 – NTTドコモ
NTTドコモでMNP予約番号を取得するには、オンライン・電話・ドコモショップと3通りの方法があります。それぞれの方法を紹介します。
- My docomoにアクセス・ログインする
- 「各種お申し込み・お手続き」→「携帯電話番号ポータビリティ」→「解約お手続き」と進む
- 注意事項を確認して「次へ」をタップする
- 「携帯電話番号ポータビリティを予約する」にチェックを入れて「次へ」
- 「手続きを完了する」をタップするとMNP予約番号が表示されるのでメモする
- ドコモの携帯電話からは151、それ以外からは0120-800-000に発信する
- 音声ガイダンスにしたがって4→2とボタンを押す
- オペレーターにMNP予約番号を発行してほしい旨を伝える
- 注意事項の説明を聞き、MNP予約番号を発行してもらう
お近くのドコモショップに携帯電話持ち込みでMNP予約番号を発行してもらいます。オンラインや電話でなく、顔と顔を合わせて相談したいという人はショップがおすすめです。
MNP予約番号取得 – ソフトバンク
ソフトバンクでMNP予約番号を取得するためには、基本的に電話かソフトバンクショップで手続きすることになります。では、それぞれの方法を見てみましょう。
- ソフトバンクの携帯電話からは*5533、それ以外からは0800-100-5533に発信する
- 音声ガイダンスに従って2→1→#とボタンを押す
- 暗証番号を入力する
- オペレーターにMNP予約番号を発行してほしい旨を伝える
- 注意事項の説明を聞き、MNP予約番号を発行してもらう
MNP予約番号取得 – au
auでMNP予約番号を取得するには、基本的に電話かauショップで手続きする必要があります。3Gケータイ(ガラケー)のみ、オンラインでMNP予約番号を取得できます。では、それぞれの方法を見てみましょう。
- 0077-75470に発信する
- 音声ガイダンスにしたがって3→2とボタンを押す
- オペレーターにMNP予約番号を発行してほしい旨を伝える
- 注意事項の説明を聞き、MNP予約番号を発行してもらう
3.格安SIMに申し込む
MNP予約番号を取得できたら、いよいよ格安SIMに申し込みます。
SIMロック解除したスマホは回線にかかわらず使用することができますが、現在利用中のキャリアと同じ回線を提供している格安SIMなら使い勝手もいいのでおすすめ!!
以下では、キャリア回線別に主な格安SIMを挙げていますね。
格安SIM名 | ドコモ回線 | au回線 | ソフトバンク回線 |
---|---|---|---|
OCNモバイルONE | 〇 | ||
mineo(マイネオ) | 〇 | 〇 | 〇 |
IIJmio | 〇 | 〇 | |
〇 | 〇 | ||
〇 | |||
〇 | 〇 | ||
LINEモバイル | 〇 | 〇 | 〇 |
DTI SIM | 〇 | ||
〇 | 〇 | 〇 | |
U-mobile | 〇 | ||
〇 | |||
ロケットモバイル | 〇 | ||
リペアSIM | 〇 | 〇 | |
〇 |
大手キャリア→格安SIM乗り換え時の費用・料金
大手キャリアから格安SIMに乗り換える費用は、2019年9月30日までの契約は乗り換えにかかる総費用(契約解除料+MNP転出手数料+契約事務手数料)が15,000円前後かかります。2019年10月以降の契約だと、乗り換え費用は合計7,000円前後と安くなります。
この金額の違いは、2019年10月1日より「電気通信事業法の一部を改正する法律」が施行されたことによります。契約の縛り条件が大幅に緩和されたので、他社への乗り換えがより身近になりました。
乗り換え費用一覧
2019年9月30日までの契約 | 2019年10月1日以後の契約 | ||
---|---|---|---|
キャリアで発生する費用 | 契約解除料※(更新月以外での解約時にかかる) | 9,500円 |
1,000円(ドコモ・au) なし(ソフトバンクで2019年9月13日以降の契約) |
端末分割払いの残債 | 残債分 | 残債分 | |
MNP転出手数料 | 2,000円(ドコモ) 3,000円(au・ソフトバンク) |
3,000円 | |
格安SIMで発生する費用 | 契約事務手数料 | 3,000円程度 |
大手キャリア→格安SIM乗り換え時の注意点
大手キャリアから格安SIMに乗り換える前に知っておきたいポイントは次の3つです。
- スマホ端末が格安SIMに対応していないことがある
- 設定や手続きは基本的に自分で行う
- 格安SIMではキャリアメールは使えない
スマホ端末が格安SIMに対応していないことがある
キャリアスマホの中には、格安SIMに対応しておらず使えない端末もあります。
たとえば、2015年4月以前に発売された機種はSIMロック解除ができない仕様になっているため、同キャリアの回線以外では使えません。その他、格安SIMによっては対応機種が限られている場合もあります。
現在使用しているスマホが格安SIMに対応しているかどうかは、各格安SIMの公式サイトにて「動作確認済み端末の一覧」を参照してください。
格安SIMは設定や手続きなどを基本的に自分で行う
格安SIMに申し込むと、設定や手続きなどは基本的に自分で行う必要があります。
大手キャリアにあって格安SIMにはない最大の違いは店舗サポートです。大手キャリアは全国にショップがあり何でも気軽に相談することができますが、格安SIMは料金が安い代わりにショップは全くないか、あっても少数なので店舗サポートは期待できません。
そのため、スマホの扱いに疎い人や設定などが面倒くさい人は、格安SIMに向いていないかもしれません。もちろん、格安SIMは低料金が大きな魅力なのは間違いないので、周囲に設定を手助けしてくれる人がいれば検討する価値は大いにあります。
格安SIMではキャリアメールは使えない
格安SIMに乗り換えるとこれまでのキャリアメールは使えなくなり、基本的にGmailやYahoo!メールなどのフリーメールを使うことになります。
格安SIMによっては独自のメールサービスを提供していることもありますが、PCメールとして扱われます。そのため、送信先がキャリアメールアドレスの場合は迷惑メールフィルターに引っかかってしまう可能性も。
このように、これまでキャリアメールを多用していた人にとって、格安SIMに乗り換えてキャリアメールが使えないのは不便に感じるかもしれません。
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